ゴッドワードをヘッダー画像にしたかった話~真の好みを選ぶこと

2023年9月18日月曜日

デザイン 絵画

ゴッドワードの絵の女性



昨年試しに作って、公開せずそのまま放置していたけれど、好きな海外ドラマや映画(は最近少な目だけど)の感想など、やっぱりメモしておくところが欲しいなと思い、

このブログ、ちょっと続けてみることに。


公開するための準備として、ヘッダー画像はじめブログタイトルなども一新しました。


以前のヘッダー画像、その時知った流行りの素材シェアサイトの写真を使って、

時間をかけてデザインを作ったし、
明るくてかわいくてとっても気に入っていたんだけど、


その後、著作権所有者がいる作品と判明。

びっくりしました。

ネットで拾った画像を自分で使うだけでなく、シェアサイトにアップしてしまう人がいるのね、ひどい。


もちろん使うわけにはいかないので、残念だけど変更することに。

ちなみに前のヘッダーはこんな風でした。



ティーカップと花のヘッダー画像



この件以来そのサイトには近づかず、以前から使っている信頼できる素材サイトだけを使っていますが、

せっかくここまでかわいく作ったのに、使えなくて残念。


画像中のタイトル「薔薇色の部屋」は、以前違うブログサービスで続けていた名前です。

その名前を引き継いだ日常ブログ(今のところ手芸の話がメイン)もこちらにあるので、よかったら覗いてみてください。



「薔薇色の部屋」
綿麻生地でキャミワンピ型エプロンドレス・7月のSewing works2

綿麻生地でキャミワンピ型エプロンドレス・7月のSewing works2

ソフト加工の綿麻生地momentで、3年越しのエプロンドレスをやっと制作。好み通りに仕上がりました。




さて、今回こちらにはだいぶ前から頭に浮かんでいた、新しい名前を付けました。

それが「百花繚乱亭」。


咲き乱れる美しい花々の中に佇む、小さな東屋のイメージです。


豪華な名前なので、ちょっとためらったんだけど、

話題にするドラマや映画や本、音楽などの華やかさをイメージしてつけたので、

名前に背かないよう、少なくとも「百花」=百話を目指して、少しずつでも続けてみたいと思っています。



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ところで絵描き(正しくはイラストレーター・休業中)でもあり、絵画大好きな私。

デザイン作業もとっても好きなので、ヘッダー画像を作るのも大好きで、思わず力がはいってしまいます。


今回このブログのヘッダーを作るに当たっては、

物語の話をする部屋らしく、ドラマティックなヘッダー画像にしたくて、こんなものを候補に考えたのですが・・・




床に横たわった古代ギリシャの美女が、小鳥に白い腕を伸ばしている華やかな絵画




この絵、素敵でしょ。

ジョン・ウィリアム・ゴッドワード
John William Godward が描いた

「Dolce Far Niente」1897 

という絵です。



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J・W・ゴッドワードは、ローレンス・アルマ・タデマと同じく、古代ギリシャやローマの時代をモチーフにした作品を多く描いた、イギリスの画家です。


1861-1922 なので、ちょうど100年ほど前の人ですね。

この世界は自分とピカソがいるには狭すぎる、と残して自殺してしまったとか。



こんなに才能があって、生きている時からしっかり人気のある画家だったのに、彼の幸せはそれでは満たされなかったのか、

その辺りに興味が惹かれます。


たとえばドガやモディリアニのような絵を描く人なら、なるほど自死しそうな生理的状態(性格も含めて)だったんだろうな、と思うけど、

ゴッドワードの作品はこんなに美しく華やかで、現世的だし、幸せそうな絵なのにね。


晩年は健康上の問題があったそうなので、これらの作品を描いていた最盛期とは、心身共に状態が違っていたのかもしれません。



日本語版の Wikipedia にはあまり詳しい情報がなく、自殺を不名誉と考えた家族が、写真など彼の資料を処分してしまったとあるので、


ほとんど情報が残っていない画家なのかもしれないけれど、これだけドラマティックな絵を描く人が、そんな最期だったのはどうしてか、

機会があったら、もう少し調べてみたいなと思っています。



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話を戻して、彼は古代ギリシャやローマをモチーフにしていたし、イタリアに住んでいたそうなので、

この絵のタイトル「Dolce Far Niente」もイタリア語。


グーグル翻訳にかけて英語にすると、「sweet doing nothing」と出てきます。


直訳すると「甘い、何もしないこと」という感じ。


私なら「甘い無為」とか「あまいつれづれ」

あるいは「あまくけだるい時間」と訳すかな。

うん、最後のがいいよね。



で、これをヘッダーにすると、こんな感じだったんです。




ゴッドワードの絵画をヘッダー画像にした状態1




なかなかいいよね!


中国ドラマの話や歴史など、東洋の話がメインになる予定だから、ちょっとブログの雰囲気とは違うかなあとは思ったけれど、

華やかで美しく、試しに作ったにしては、とっても気に入ったんです。


あ、念のため記しておくと、もちろんパブリックドメイン(素材として使用可能なデータ)を使っています。



なので、これでいきたかったんだけど、問題がひとつ。

スマホ表示にすると、こんな無残なことになってしまうんです。




ゴッドワードの絵画をヘッダー画像にした状態 スマホ版1




う~ん、これはちょっと。(笑)


いくら私自身がパソコンで更新するからって、いまやネットはスマホで見る人の方が圧倒的に多い時代なのに、

これはないよね、と。

ぶつ切りの女性の躯幹だけの画像なんて、いくら美しくても意味不明になっちゃう。


ただ、これだけすけすけのギリシャローブ風の衣装だし、美しく活き活きした女性の肌なのに、

この部分だけにしても、いかがわしい雰囲気はまったくないのが、すごい。


色っぽいのと、いかがわしいのとは、違うんだよね。

その辺りはバランスが色々で、一言で語れないけれど。



ともあれ、試す前からわかってはいたけれど、でも一度やってみたかった、

ゴッドワードや好きなドラマティックな絵画をヘッダー画像に使うことは、こうして諦めたのでした。



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ついでに載せておきたい、これも大好きで試作してみた、ゴッドワードの一枚。




ゴッドワードの絵画をヘッダー画像にした状態2




日本ではより有名な気がするアルマ・タデマも、もちろん好きだけど、

描かれている女性の顔立ちや印象は、私はゴッドワードの方が好み。




ゴッドワード
「When the Heart is Young」の一部




アルマ・タデマ画「希望と恐怖の狭間で」
ローレンス・アルマ・タデマ
「希望と恐怖の狭間で」の一部
(Between Hope and Fear)




アルマ・タデマはゴッドワード以上に、人物の体つきが、割とアングロサクソン系のしっかりした印象で、

目鼻立ちも、私にはなんとなく白人ぽく、
「ギリシャの衣装を着たイギリス人」という感じがあります。

ルクレツィアというよりは、エリザベスという感じ、

ジュリエットというよりは、オフィーリアという感じ、

とでもいうか。(笑)
時代が全然違うけれど。


それでも構図や背景がとても美しくて好きなんだけど、女性の顔や体つきは、やっぱりゴッドワードの方が好きかな。

私の好みよりちょっと濃い顔立ちではあるけれど。



ともあれ、上の絵も最初のもの同様、スマホで見ると体の中央しか見えないので、もちろん却下だったし、




ゴッドワードの絵画をヘッダー画像にした状態スマホ版2




ふふ。(笑)

他にも好きな絵はいっぱいあるけれど、縦長の絵が多く、横長にカットしていい感じに使えるものは、殆どありません。


なのでドラマティックで華やかな絵画を使うことは早々に諦めて、現在のヘッダー作成に情熱を注ぎました。

ほんとに注いじゃった、
かなり時間かかってるんです。(笑)



実はこれも大好きな素材から作ったもので、元はボトルが縦に映っている写真なのです。

だからヘッダーにはこれもやっぱり使いにくいのだけれど、以前からとにかく好きで、とにかく使ってみたかったものなので、

今回ヘッダーとしてなんとかうまく仕上げることができて、とっても満足しています。

(本当はもうちょっとボトルを斜めにしておきたかったんだけど、それだとどうしても幅が足りなかったので…うん、今の私の腕ではこれが精一杯。)




ピンクの花とガラスボトルのブログヘッダー画像




スマホの方のために、パソコンの画面で見るとこんな風です。

嬉しいな、この画面。

機会があったらぜひパソコンでも見てみてね。



今までブログに限らず、リアルな場でも、自分の好みを表すことにずっとためらいがあったのだけれど、

このブログでは、それを一掃するため、「まず自己満足がすべて! 」というくらいの勢いで、自分の好みに正直に書いていこうと思っています。


元々の個性として、暑苦しいくらいになって、やっと本当の自分が出てきている感じかも。笑


お付き合いいただける方がいらっしゃったら、歓迎いたします。

私の新しい東屋、「百花繚乱亭」にようこそ、
まずはここまで読んでくださって、どうもありがとう。

気に入ったら、また遊びに来て下さいね。









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